サイゼリヤでは,点字と大きくはっきりとした文字を併記した「バリアフリーメニュー」を全店舗に置いています.
実はこのメニュー,アイセンターのロービジョンルームに通う患者さんが発案し,中心となって試作を重ね,実用までに至ったというものなのです.とても見やすくわかりやすい内容となっています.サイゼリヤに行ったら,店員さんに気兼ねなく「バリアフリーメニューを下さい」と声をかけてみて下さい.
点字や文字のことだけでなく,メニューの表現の仕方が面白いし,少々こだわっているところのようです.
たとえば,フォッカチオ.なんだそれ,と思いますよね.写真が一緒だからこういうものかと思えるわけですが,点字と文字のメニューではそれを読んで想像するしかない.でも,もちもちパン,と書かれたら,食感などを想像できる.だから,メニューにはそのどちらもが併記されています.
ハンバーグだって,目玉焼き付,と記載がある.ハンバーグとだけ書かれていて,食べようとしたら目玉焼きがのってることに気づいて驚くことも,これだとない.
なるほど.メニューを読めば,出て来る食べ物の様子や食感などが少しでも想像できるようになっている.
このメニューを持って来た患者さんは,まだまだ改良の余地があると言っていました.さらなる改良を考えているようです.もちろん,スマホやウェブを利用も考えているそうです.