災害に備えて

視覚障害のある方のグループ主催の震災対策の講演を聴講して来ました。講師は、大先輩の歩行訓練士でした。大震災後、視覚障害のある人の支援のため、東北へ2度も向かった経験のある方でした。大切なことをたくさん聴きました。その中から、視覚障害のある人、訓練士が災害に備えてしておくと良いと思ったことをそれぞれ1点ずつあげてみました。

視覚障害のある人
「さまざまな活動へと積極的に参加し、自分自信を周知する」
周囲の人が自分のことを知らなければ、災害時、避難の支援へとはつながりにくいと思います。災害時に望まれる支援でも上位の一つは、避難時の誘導ともいわれます。東北の大震災では、津波が来ると知っていても視覚障害があって単独では避難できないとあきらめかけたところへ、事情を知る近所の人が気にしてやって来てくれたから避難できたという事例もあったようです。

歩行訓練をする訓練士
「訓練時の災害に備えて簡単な避難グッズを持ち歩く」
大先輩の歩行訓練士は、神戸で発生した地震の後から、訪問して歩行訓練する時には次のものを常に携帯しているそうです。
  • ホイッスル
  • ライト
  • ラジオ
  • 携帯電話と充電器
  • テレホンカード
  • 非常食
(東北の震災直後からですが)私も常に持ち歩いている、と安心しました。私の場合、これらに加えて10円玉10枚程度と飲料水も常備するようにしています。万が一の時には、訓練を受けている視覚障害のある人と共に避難することを、訓練士は常に想定しておく必要があることを再確認しました。